先輩と甘い初恋はじめました。
***
翌週の月曜日。
「お、おはようございます………」
朝。
俺は琥珀の家に迎えに来ていた。土曜日、カレカノになったんだからもっと一緒にいたいと思った俺は、登下校は一緒にするという決まりをつくった。
朝から琥珀の顔を見れるなんて幸せすぎ。
あー、抱きしめたい。
「うん。おはよう」
「あ、あの…………早く行きませんか?」
挨拶をしたはいいものの、じーっと琥珀を見たまま動かない俺を見て、頬を赤らめながら下を向く。
「んー、じゃあ、行こっか。もう少し可愛い琥珀の顔を見たかったんだけど」
「な、な、何を言ってるんですか!朝から!」
「えー。ホントのことしか言ってないのに」
「もう。律貴先輩のバカ!」
ホントのことを言っただけなのに、バカと言われた。だけど怒った姿もっと可愛くて。俺、大丈夫かな。
「悪かったって。ほら、怒んなよ一緒に行こう?」