先輩と甘い初恋はじめました。
あ、由香の部活のミーティングの内容は、今日が休みってことと、次の大会の話をしてきたんだって。
「だから柊先輩、ミーティング来なかったんだ」
「えっ、どういうこと?」
さっき買ってきたジュースを手に取ったところで、由香が意味深な発言をした。
うっとりしたような、でも怒っているような、そんなよく分からない感情を出しながら、パックのジュースを飲んでいる。
「ん?琥珀、知らなかったの?柊先輩、ウチの男バスの先輩なんだよ。しかも、レギュラー」
由香は首を傾げたあと、そう説明をつけたした。
私はというと、
「嘘でしょーーー!あの、律貴先輩が!?バスケ部!?しかも、レギュラー!?」
「うるさいよ………。もう少し静かにして」
「ご、ごめん………驚きすぎて」
私はびっくりしすぎて、勢いよく立ち上がったあと思いっきり叫んだ。由香はうるさそうに眉をひそめる。