先輩と甘い初恋はじめました。

もっと知って



翌日の昼休み。


私はドキドキしながら中庭に向かった。先輩にきちんと話をつけるため、言いたいことを考えてきた。


一人で中庭に行くのは怖かったけど、由香を巻き込むわけにはいかないのでついていく、と言ってくれたけどそれを断った。


だって、これは私の問題だもんね。


律貴先輩に関わったのは私だし。先輩には申し訳ないけど、私は先輩に関わるのをやめたい。


面倒なことには巻き込まれたくないし、自分のメンタルが持ちそうにない。昨日だって、先輩の膝に乗ったりして心臓が壊れそうになったんだもん………!


あれはやばかった。


恋をしたことない私にはまだ早かったよ!


あ、私実は初恋まだなんだ。


どうでもいい報告なんだけど。


中庭に続くドアを見つけて手をかける。そーっと覗いた先にはベンチに座っている律貴先輩がいた。


先輩の姿を見るだけでドキドキと心臓が暴れ出す。
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