先輩と甘い初恋はじめました。
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「はぁ!?バカじゃないの!?なんでそんな話になんのよ!もうっ!やっぱり私がついて行けばよかったー!」
「えっ、あっ。落ち着いて、由香ー!」
あれから教室に戻ってきた私は、お弁当を持って由香の席で食べていた。その間に、先輩と話したことを由香に報告したんだけど………。
案の定、怒られました。
そりゃそっか。あんだけ関わらないって言ってたのにこんなことになっちゃったんだもん。
自分でも驚いてるよ。
「落ち着いてるわよ。私、昨日言ったよね。柊先輩とは関わらない方がいいって!」
「それは………そう、だけど」
「だけど?」
箸を取り出しながら、自分の気持ちを言った。
「先輩のこと、知らないまま、終わるのもなんかヤダなって、思って」
律貴先輩のあの顔が忘れられない。
頭の中で抱きしめられたことが何回も繰り返される。その度に、心臓がドキドキするんだ。