先輩と甘い初恋はじめました。
このドキドキは分からないけど、嫌なドキドキじゃない。
きっと、先輩のことを知りたいって思ったからだ。
「ふーん。私にはわかんない感情だね。まぁ、琥珀は自分の目で見てないから何も言えないけどさ、とにかく気をつけてよね」
「うん。ありがとう。なんかごめんね、面倒なことに巻き込んで」
自分で巻き込まれるのは嫌だって言ったくせに由香を巻き込んでしまっている。
この決断が正しいのかわからないが、決めたことはきちんとしたい。これからも、先輩と関わっていくんだから。
「全然。私、琥珀の恋、応援するからね。なんかあったらいつでも私に相談しなよ」
ニヤニヤと楽しそうに笑う由香。
…………って、今なんつった!?
「なんで私が恋する話になってんの!昨日もこの話したよね!?私はただ、先輩のことを知りたいってだけで決してそんな気持ちは一切ないから!」