先輩と甘い初恋はじめました。
一目惚れ
【律貴side】
俺がキミを見つけた瞬間、一目惚れだった。優しくて、笑顔が可愛い、そんなキミに初めての恋をしたんだーー。
***
「試合終了ー!25対27で赤のゼッケンチームが勝ち!」
なんてことの無い放課後の練習試合。俺は、バスケ部のレギュラーとしてチームで戦っていた。
いつもだったらやる気が起きなくてサボるところだったけど、今日はそれどころではない。あの子が、試合を見に来てくれることになったから、俺はいつもより頑張った。
「律貴ー!お前、今日どうしちゃったんだよ!いつも部活サボってるくせに、やる気出しちゃって!かっこよかったぞー!」
「いでっ。なんで斗亜にそんなこと言われなきゃいけねぇんだよ」
試合が終わるとすぐに友達………幼なじみの羽田斗亜(はねだとあ)に絡まれた。
斗亜の髪は茶色くて、汗をかいているのかキラキラと光っている。真っ黒な俺の髪とは正反対だ。