先輩と甘い初恋はじめました。

仲間はたくさんいるけどなんだか物足りない。


オマケに、この容姿のせいか、毎日のように女子に告白されて精神的にも疲れを感じていた。周りから見れば贅沢な悩みだと言われるけど、俺はちっとも嬉しくない。


むしろ女なんか嫌いだった。


告白してくるくせに、冷たく振ったら俺に一切関わってこなくなる。その上、俺は冷たい人だと噂まで流された。


そんなこと日々続いていて、気づけば心の中で思っていることを告白してくる女子にぶつけていた。


俺はこの容姿が、性格が嫌い。


恋なんて一生するか。


そう自分に言い聞かせて恋することから逃げて、斗亜や、他の男子のクラスメイトとしかつるむことをしなくなっていた。


そんな態度をとっても俺に告白してくる女子は減らなかった。


もう毎日ウンザリで。


気づいたら、恋に興味をもてなくなっていた。


そんなある日。


俺は琥珀を見つけた。
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