先輩と甘い初恋はじめました。
べ、別に意識してるとかそんなんじゃないけど律貴先輩からその言葉を聞くとなんか、本気にしてしまうというか………。
いや、こんなの自惚れだってわかるんだけどその先輩の眼差しが熱くて………。って、私は一体何を考えているんだ!
「あれ、固まっちゃった?」
「固まってません!律貴先輩が余計なことを言うから!」
赤くなっているであろう顔を隠しながらベンチに座り直した。即否定したくせに、自分で墓穴を掘るような態度をとってしまった。
アホか!
「ふーん。俺にとっては余計なことではなぃんだけどね………」
「え?」
律貴先輩は少し悲しそうに眉を寄せて遠くを見つめる。
今のどういう意味………?
「ううん、なんでもないよ。そんなことよりさぁ」
「はい」
「その日、一緒にお祝いしない?ちょうど期末テストも終わる頃だし、打ち上げも兼ねてさ」