先輩と甘い初恋はじめました。
他の高校よりちょっと高いんだよね。
特に私は理数系が苦手だからこの前、中間試験やったんだけど結構ギリギリで。
だから今回の期末テストではボーダーラインを越えられるかちょっと不安。律貴先輩と一緒にお祝いするためにはまずテストを乗り切らなきゃ。
それと同時にプレゼントも選ばないといけないのでやるのことがたくさん。
でも、ちょっと楽しみかも。
「ま、少し頑張れば琥珀は大丈夫だろうけど。柊先輩にあまり気を取られないようにしなさいよ。昼休みも一緒過ごすんだから」
「はーい。頑張ります………」
「じゃあ、そろそろ学校行くわ」
「あ、もうそんな時間なんだ」
由香は立ち上がるとスマホの時計を確認して、スポーツバッグを肩にかける。
私も由香を見送ろうと一緒に部屋を出た。
いつもなら時間が長く感じるのに由香といるとあっという間だ。