先輩と甘い初恋はじめました。
「そうなんだよな。勢いで誕生日にデート約束したけど………。引かれていないか心配だ」
琥珀はOKしてくれたけど、どこまで俺を受け入れてくれたか分からない。
それが不安すぎて、テスト対策所ではない………。
「大丈夫だろー。琥珀ちゃん、なんか優しそうだし。案外お前のこと、受け入れてんじゃねーの?何気に初恋だし」
「そこに初恋は関係ないだろ。でもそうか……」
斗亜に言われてなんか安心した。
こいつも恋をしているからか、やけに胸に刺さるんだよな。
ーキーンコーンカーンコーン………。
「あ、やべ。次数学じゃん。宿題黒板に移さねーと」
チャイムが鳴ると、斗亜は慌てたように席に戻り、黒板に宿題を書いていく。
………初デート、か。
失敗はできねぇよな。
この恋を実らせるために、慎重になんねーと。
テストを頑張れば、琥珀とデートができる。ご褒美が初デートなんて嬉しい。