先輩と甘い初恋はじめました。
モヤモヤと嫉妬
翌週の月曜日。
「………であるからして、ここにXを代入することで………」
眠たい午後の授業の中、私は数学の先生の話に耳を傾けていた。
お昼休みが終わってすぐの授業は眠たくて、集中がすぐに途切れてしまう。だけど赤点を回避するために、必死にノートを取っていた。
律貴先輩に会って早二週間が過ぎた。
最初は律貴先輩に会うのに戸惑っていたけど、最近ではお昼休みが楽しみになってきている。
先輩に質問とかをしていろいろ知ることができた。先輩の家族構成、先輩の趣味、先輩の友人関係。
私の知らない先輩を知るようになって毎日が新しい発見だらけ。
ただ、なんで私を知っていたのかは未だに教えてくれない。そこだけ、ずっと引っかかっているのだけど………。
まぁ、そんなことはあまり気にしないようにしている。
「ふわぁ………眠………」
午後の数学キッツー………。