君と恋をするための三か条
「新のその愛情は、一時の気の迷いよ。今すぐ捨てた方がいい。私のことは忘れなさい」

「無理だ。俺もう麗花なしじゃ生きていけない」

至極真面目な顔で言われる。

「馬鹿なこと言わないでよ。 そのうち私から離れたくなるに決まってる。恋愛感情なんて、この世でいちばん信用ならないものだわ」

「俺はそうは思わないな。俺は君を、麗花を一生愛する自信がある」

「一生なんて、ありえない」

「あるよ。君を好きな気持ちは誰にも負けない。君は俺の活力だ。生きるためになくてはならない存在だ。麗花がいればなんだってできる。だから君が何度俺から逃げようとも、必ずつかまえて幸せにしてやる」

「ばかなの…? 自分が何を言っているかわかってる?」

声が震えた。
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