S級な先輩の溺愛。
「遅くなってごめん。」

 顔を上げて、その人を見た。
 知ってる顔だった。
 驚きを隠そうにも隠しきれてなかったように思う。

 とりあえず、すぐに顔を下に向け、自然に振る舞った。しかし、目の前の席しか空いてないので、そこに彼は座った。

 そう、久保海斗だった。
 久保さんにバレてないと思うが、どうも嫌な気分だ。

「ご注文、どうぞ。」
 店員さんが入ってきて、飲み物のオーダーをした。
< 14 / 62 >

この作品をシェア

pagetop