S級な先輩の溺愛。
「あの、このあと予定ある?」
「残念ながらないです。」
「じゃあ、ごはん食べに行かない?」
「え?」
「お礼したいし。」
「いや、いいです。」
「ダメ。行きますよ。」
 無理やり、手を引かれ、ご飯に連れて行かれた。

『嫌なんですけど。』
 いやな理由は、明白。
 久保さんは、高身長でスラーっとしていて、イケメンで、今時ファッション。
 女たちがチラチラ、ザワザワ見てくる。
 カフェでも、そうだった。

「あの人、イケメン!女連れかぁ。」
「モデル?でも、見たことないよね?」
などなど。

『一緒にいる私が恥ずかしいわ』
 でも、腕を離してくれない。
 渋々着いていく。
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