S級な先輩の溺愛。
 それから、毎日、久保さんは、早く出社してきていた。

 だからといって、何かを話すわけでもなく、静かお互いそれぞれの仕事をしていた。

 なんか、嫌じゃなかった。
 寧ろ、落ち着きさえ感じていた。

『なんで、久保さんといると落ち着くんだろう?不思議。』
 私には、まだ、分からなかった。
 でも、気になる存在ではいた。

 久保さんが急に話始めた。
「ねえ、森島さん。今日、ごはん行かない?定時に終わらせる。」
「え?」

「おはようございます。」
 職場の人たちが出社してきた。

 私は、久保さんに返事出来なかった。
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