S級な先輩の溺愛。
「森島さん。」
「はい。」
 久保さんが声をかけてきた。
 近づいてくる。

 私の鼓動は早くなっていく一方。
「あのさ、今日、この資料をまとめて欲しいんだけど、時間あるかな?」

『あっ、なんだ、仕事かぁ。』

「かしこまりました。夕方まででいいですか?」
「うん。よろしく。」
 
『私は、こんなことでドキドキするのか。
人生で初めてかもしれない。』
 付き合ったことはある。だけど、これほどのドキドキ感は感じてなかった。

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