ショップラブ☆(短編)
「へえ〜すごい偶然だね。」
『めちゃくちゃビックリしたよ。』
沙織は私の嬉しそうな顔を見て、すぐに察したようだった。
「明希、もしかしてさっきの店員さんのこと、ちょっと気になってるとか??」
ただ気になるってもんじゃないよ。
気になって気になって
仕方ないよ。
『うん、結構前からよく本屋に来ててさ。今日初めて名前知ったよ。』
話しだすと、なんだか嬉しくて照れくさくて
幸せな気持ちになった。
沙織は何度も頷きながら、私の話を聞いてくれた。
女の子の恋バナって
楽しいよね…。
話せば話すほど、
その人のことが知りたくなって、気になって、
好きって思っちゃう。
いつも女の人が読むような小説とかを買っていくって話をしたら
沙織は不思議そうに笑ってた。