ショップラブ☆(短編)
「すごい偶然じゃないですか!!てゆうか奇跡ですね。」
茜ちゃんは自分のことのように盛り上がる。
『奇跡なんて、大げさだよ〜』
なんて言いながらも、
私はずっと気になってた人と
あんな形で会話ができて
関わり合えたことに奇跡を感じていた。
「ストラップ良かったですね。お揃いってことじゃないですか!」
『うん。しかも松田さんの手作りだよ。すごく嬉しい!』
今日はバイトの間
茜ちゃんとずっとその話で盛り上がって、
店長に笑いながら注意された。
「今日は来ますかね?その、松田さんって人。」
茜ちゃんも楽しそうに笑いながらそう言ってくれたけど
今日は20時を過ぎても
松田さんは来なかった。
次いつ来るかなあ?
早く会いたいな。
でないと、忘れられてしまいそうな気がして
切ない気持ちになった。