ショップラブ☆(短編)
レジに立つ店長の
「いらっしゃいませ。」
と、いう声とともに
私は入り口から入ってくる人を見た。
松田さん!!!
松田さんは携帯小説の書籍売り場の
今、私が立っている棚の方へと向かってくる。
並べかけの本を片手に
ドキドキ……
私の視線に気づいて
松田さんは立ち止まった。
「あ!君、この前うちの店にきてくれた…」
私は松田さんから声をかけてくれたことが嬉しくて飛び上がりそうだった。
『はい!覚えてくれてたんですか!嬉しい。』
そう言って、私はポケットからぶら下げているストラップを松田さんに見せた。
嬉しいな…
バイト中だってことも忘れてしまうよ。
すると松田さんは嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう。」