ショップラブ☆(短編)
『これ、すごく気に入ってるんです。買ってよかった。』
本当に気に入ってるんだよ。
松田さんが作ったものだから。
松田さんが働いてる店で買ったものだから。
ひそかに、松田さんのつけてるものと色違いだから。
「嬉しいな。また店来てよ。」
『はい!今日も携帯小説買っていかれるんですか?』
「え?」
テンションがあがった私。
なんか立ち入ったことを聞いてしまったかな…?
『すいません。いつも女の人が読むような小説を買っていかれるもんだから……あっあの、別に変に思ってるとかそんなんじゃなくてっ…!』
焦って話す私を見て
松田さんはクスっと笑った。
きれいな笑顔に見惚れてしまう。