ショップラブ☆(短編)
お店の前に着いた時、私の緊張は最高潮に達していた。
『いるかな?』
「いるでしょ。」
沙織が笑ってくれたから私も自然と笑顔になれた。
「いらっしゃいませー」
何人かの店員さんが
店に入ってきた私たちを見ると一斉に歓迎してくれる。
改めてオシャレで落ち着いた雰囲気の店だな、と思った。
初めてきた時、松田さんが立っていたレジのあたりを見た。
でもそこに松田さんは立っていなくて
ふわふわパーマの可愛い女の店員さんがレジを担当していた。
いないのかな…?
そう思った時
「ねえ、あの人じゃない?」
沙織が私の肩を叩いて
奥の方で服をたたみながら「いらっしゃいませ」と声を発している店員さんを指差した。
『あ…』
「私は適当に店の中見てるから、話しかけてきなよ。」
沙織は私の背中を押した。