ショップラブ☆(短編)
通い続けて、少しずつの会話を繰り返すうちに知ったこと。
松田さんは26歳で、私より5歳も年上だった。
昔からオシャレなお店で働くのが夢だったとか。
自分で小物を作ったりするのが趣味だとか。
松田さんのことを、どんな些細なことでも知れたら嬉しくて。
もっと知りたい
もっと近づきたい
もっと仲良くなりたい
そう思ってしまう。
そして……今日知ったこと。
私が何気なく言ってしまった一言。
『彼女さんとは最近どうですか?』
って。
聞いても、幸せな2人を知るだけで
悲しくなっちゃうだけなのに…。
だけど、
松田さんから返ってきた言葉は
もっと悲しく
複雑なものだった。
「彼女は………亡くなったんです。」