ショップラブ☆(短編)
おせっかいかもしれない。
そっとしておいてほしいかもしれない。
ただの客に、何がわかるんだって思われるかもしれない。
だけど
このままは嫌だ。
彼女になりたいなんて言わない。
そんな特別な存在
私なんかがなれないことは分かってるから。
だけど…
少しでも松田さんに近い存在になりたい。
私は松田さんの店へ向かった。
誘うって言っても松田さんの連絡先もなにも知らない。
知ってるのは松田さんが働く店だけ。
直接、誘うんだ。
店に入ると、
松田さんは「また来てくれたんだ!」って笑って迎えてくれた。
その営業スマイルの裏には
亡くなった彼女さんへのたくさんの涙や悲しみが
隠れているんだね。
『あの…今日は松田さんに話があって…。仕事が終わるまで待っていてもいいですか?』