ショップラブ☆(短編)
「僕…高崎さんにはいつも元気もらってる。」
松田さんの優しい瞳に吸い込まれそうになる。
『そんな…。私なにもしてないし、私の方がいつも松田さんに無理言って会ってもらってるから…』
少しずつ頂点を目指しあがっていく、小さな密室。
「無理言ってなんかないよ。僕も高崎さんに会いたくなるし一緒だよ。」
松田さんも私に会いたいと思ってくれる瞬間があるの?
本当に………?
もしその言葉が松田さんの優しさだとしても、
私は本気にして喜ぶよ。
観覧車から見える外の景色は
上へあがればあがるほど
最高だった。
どんどん下にいる人や町並みが小さくなっていく。
「前にもこうして観覧車に乗ったよ。」
松田さんは外を眺めながら言った。
前にもって
あの亡くなった彼女さんと…?