ショップラブ☆(短編)
『…あの……』
「良かったら、少しずつでいいから……高崎さんと新しく頑張っていけたらって思うんだけど…………無理かな?」
私が口を開こうとする空気にかぶさるように松田さんは言った。
『…え…あの、私…………松田さんの側にいていいんですか???』
松田さんが言ってることが、まだハッキリ理解できなくて
挙動不審になってしまう私。
「いてほしい。」
まだ状況が信じられないまま、観覧車は地に着いた。
係員の人がドアを開け、
私たちはゆっくりと降りる。
すると、松田さんは私に手を差し伸べてくれた。
「返事を聞かしてくれるかな…?」
嘘っ…!
うそみたい。
私なんかは
松田さんの彼女にはなれないと思ってた。
ずっと側にいていいの…?
私は差し伸べられた松田さんの大きな手を握った。