ショップラブ☆(短編)
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「いらっしゃいませ。」
仕事が早く終わった帰り
今日も私は松田さんの店へいく。
私が店に来たことを知った松田さんは
少し照れくさそうに近寄った。
「来てくれてありがと。今日終わったら飯でも行こっか。」
『うんっ。』
「待ってて、もうすぐで終わるからさ。」
この笑顔に隠れた事実を知り、
支えてあげられる存在になるまで
たくさんの不安があった。
たくさんの時間がかかった。
だけど、松田さん
あなたに恋に落ちてよかったと思う。
あなたの痛みや悲しみも全て
一緒に受け止めることができたから。
これから、私が
亡くなった彼女さんの分まで
しっかりあなたを愛していくからね。
落ち着いた雰囲気の店は変わりなく、
松田さんのポケットからは
私のと色違いの
星形のストラップが覗いていた。
【完】