そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?

そして、ルイスも含めて仲が良かったらしいが、彼は色恋に全く興味がなく、エドマンドに恋人がいたことも知らなかったようだ。

そして、母親似だったこともあり、ソフィアがエドマンドの子供だということも、現在もなお気づかずにいる。

今のところ秘密とはなっているが、ゼノンが父親というよりも恋人のようにソフィアと接するため、いつも周りを唖然とさせ、今では「生贄姫」などと呼ばれることは無くなった。

ソフィアも正直、ゼノンとどのように接していいのかわからなくなる時があった。

血はつながっていないと言われても、自分にとってゼノンは父親であることには変わりないと思ってはいる。

しかし、書類と向き合っていたり、マシューと難しい話をしている時の真剣な表情はとても格好良くて見惚れてしまい、素敵だなと胸が熱くなったりするのだ。

心の中にあるこの熱が、父親を慕う気持ちなのか、異性への恋愛感情なのかよくわからない。

答えを出すのが怖くて自分の気持ちから目をそらしつつ、忙しいゼノンと顔をあまり合わせることもないまま、あっという間に半年が過ぎ、ついにミルドフキローアカデミー入学の日がやってきた。

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