そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?
昨日教科書と一緒に届いた「授業の手引き」を見ながら各授業の簡単な説明がなされ、一週間後に始まる選択授業に関する話にも、ソフィアは真剣に耳を傾ける。
興味があることを自由に選択して良いことになっていて、ソフィアは後々魔法薬学へとつながる薬草学が良いかしらと考える。
「明日までに私に提出してください」というケイトの言葉と共に配布された希望届けに、早速ソフィアはそう書き込んで、授業が終わると同時に提出する。
「私、ケイト先生に相談してくるわ。また午後の授業でね!」
なかなか決められずにいたナタリアは、ソフィアに手を振ってから、ケイトの元へ向かっていった。
午後から始まる共通授業の前に、生徒は寮に戻って昼食を取ることになる。
お父様はお昼ご飯どうするのかしらと首を傾げながらソフィアはひとり教室を後にした。
階段を一階まで降りた所にある各階の案内板を見て、ずっと気になっていた図書館が二階にあるのを確認し、午後の授業が終わったら見に行こうと決めて、ひとまず寮へ戻るべく、校舎から外へ出た。
小道を進んで広場に差し掛かり、流れ落ちる水にキラキラと日差しが反射しているのに目をとめ、綺麗だなと思いながら噴水へと歩み寄っていく。