シュクリ・エルムの涙◆
「リルヴィ。昨日仰いましたね。「私にも何かがあったのか?」と。私にばかり尋ねるのは平等ではありませんよ。貴女もそろそろ白状なさい」
「えっ……あ、い、いやぁ~そんなこと言いましたっけ~??」
まさかの反撃が始まるとは!
あたしもお茶を濁すように立ち上がって、炎の向こうへ回り込んだ。速足で追いかけられたので、ぐるりと焚き火に沿って逃げるしか出来なくて……
「白状なさいって、おばちゃんだってまだ何も答えてないじゃない~!」
「訊いた方から答えるべきです。ではリルヴィが答えたなら、私もお教え致しますよ」
「ええ~……そうは言われてもぉ~~~」
おばちゃんの攻撃にタジタジになりながら、あたしは早歩きでグルグルと逃げ回った。あたしの気持ちはまだ固まっていないのだもの。今誰かに話せる段階じゃない。それにツパおばちゃんに話したら、パパやママにまで伝わってしまいそうだ!
「リルヴィ、お待ちなさい!」
「やだー! 絶対言わない!!」
いつの間にか逆転したあたし達は、ひたすら炎を回り続けた。この時ばかりは先の不安も何処かへ吹き飛んでいってくれた。
くるくる・クルクル、めぐる・メグル。
「ル、ヴィ……? ツパおばさん??」
しばらくして次の見張り役となるルク&アイガーが起き出してきたのに、止まるどころかアイガーまで加わって、何が何やらワケの分からない追いかけっこが延々続いてしまう。
「ル……ヴィ~~~……」
「えー? ウソでしょ! ルクっ!?」
それを呆然と傍から見ていたルクは、勝手に目を回して倒れちゃった──!?
■第四章■ TO THE CHOUCRE (シュクリ山へ)! ──完──
「えっ……あ、い、いやぁ~そんなこと言いましたっけ~??」
まさかの反撃が始まるとは!
あたしもお茶を濁すように立ち上がって、炎の向こうへ回り込んだ。速足で追いかけられたので、ぐるりと焚き火に沿って逃げるしか出来なくて……
「白状なさいって、おばちゃんだってまだ何も答えてないじゃない~!」
「訊いた方から答えるべきです。ではリルヴィが答えたなら、私もお教え致しますよ」
「ええ~……そうは言われてもぉ~~~」
おばちゃんの攻撃にタジタジになりながら、あたしは早歩きでグルグルと逃げ回った。あたしの気持ちはまだ固まっていないのだもの。今誰かに話せる段階じゃない。それにツパおばちゃんに話したら、パパやママにまで伝わってしまいそうだ!
「リルヴィ、お待ちなさい!」
「やだー! 絶対言わない!!」
いつの間にか逆転したあたし達は、ひたすら炎を回り続けた。この時ばかりは先の不安も何処かへ吹き飛んでいってくれた。
くるくる・クルクル、めぐる・メグル。
「ル、ヴィ……? ツパおばさん??」
しばらくして次の見張り役となるルク&アイガーが起き出してきたのに、止まるどころかアイガーまで加わって、何が何やらワケの分からない追いかけっこが延々続いてしまう。
「ル……ヴィ~~~……」
「えー? ウソでしょ! ルクっ!?」
それを呆然と傍から見ていたルクは、勝手に目を回して倒れちゃった──!?
■第四章■ TO THE CHOUCRE (シュクリ山へ)! ──完──