シュクリ・エルムの涙◆
[7]未知との遭遇? 〈As〉
「リル……ルヴィ……」
誰かがあたしの名前を呼んだ。だあれ? 今のは……パパとママなの??
「リル……ルヴィ……」
もう一度聞こえた声に、ふと瞼を開く。淡い靄の掛かったような白い視界。って……ココどこ? 確か飛行船のカプセルで眠っていた筈なのに……??
「リル、ルヴィ……」
繰り返されるのは、あたしの二つの愛称だ。「リル」と「ルヴィ」。リルと呼ぶのはパパともう一人しかいない。そしてルヴィもママともう一人……もうヴェルに着いたんだろうか? 『二人』があたしを呼んでいるの??
「リル、ヴィ……」
けれど二つの愛称は、四度目で本当の名前になった。この名で呼ぶ人は沢山いるけれど……何だかいつもと違う気がする。
「リルヴィ……」
おばあちゃん……?
最後の声はとても遠くに聞こえた。きっとおばあちゃんだ! でも……行ってしまうの!? 待って……! あたしに『宝物』の在り処を教えて!!
「おばあちゃん……!!」
叫びながら声の方向へ走り出す。
そこであたしはカプセルの側面に……思い切り頭をぶつけていた──!!
誰かがあたしの名前を呼んだ。だあれ? 今のは……パパとママなの??
「リル……ルヴィ……」
もう一度聞こえた声に、ふと瞼を開く。淡い靄の掛かったような白い視界。って……ココどこ? 確か飛行船のカプセルで眠っていた筈なのに……??
「リル、ルヴィ……」
繰り返されるのは、あたしの二つの愛称だ。「リル」と「ルヴィ」。リルと呼ぶのはパパともう一人しかいない。そしてルヴィもママともう一人……もうヴェルに着いたんだろうか? 『二人』があたしを呼んでいるの??
「リル、ヴィ……」
けれど二つの愛称は、四度目で本当の名前になった。この名で呼ぶ人は沢山いるけれど……何だかいつもと違う気がする。
「リルヴィ……」
おばあちゃん……?
最後の声はとても遠くに聞こえた。きっとおばあちゃんだ! でも……行ってしまうの!? 待って……! あたしに『宝物』の在り処を教えて!!
「おばあちゃん……!!」
叫びながら声の方向へ走り出す。
そこであたしはカプセルの側面に……思い切り頭をぶつけていた──!!