シュクリ・エルムの涙◆
[86]あたしの王子サマ? 〈Ed・L〉+*
ラブラブの二人はコクピットに置き去りにして、あたし達は幸せな気分だけを戴き、早々に退散することにした。けれど階段を昇る大人達には続かずに、再び格納庫へ今度はルクとアッシュを誘う。訝しげな二人を前に、あたしはニコニコ顔で宣言した。
「あたしね……決めたの!!」
「「えっ!? う、うん……!!」」
何故だか二人は同時に唾を呑み込んで、神妙な面持ちであたしの続きを待った。
「あたしの、将来の夢!!」
「「しょ……将来の夢?」」
それから二人の声は、また同時に尋ねた。
一瞬呆気に取られたようにお互いの顔を見合わせ、少しばかりホッとしたような面持ちで息を吐く。
「うん! パイロットを目指そうと思って!」
「パイ……」
「……ロット!?」
「うん!!」
今度は二人の瞳が、驚きで大きく見開かれた!
「それって……飛行船の?」
「ううん、飛行機の!」
「「ええ~!!」」
再び二人の驚く声が同時に叫ぶ。
そう~飛行機のパイロット! いつもは時々自動操縦の飛行船に乗るくらいだけど、今回の騒動でグライダーやパラシュートやエアクラフト、ついには自力で空を飛んで、あたしは目覚めちゃったのだ!!
宙を駆ける爽快感。これからは飛行機の時代だもんね! どうせだったらパイロットになりたい。
「あたしね……決めたの!!」
「「えっ!? う、うん……!!」」
何故だか二人は同時に唾を呑み込んで、神妙な面持ちであたしの続きを待った。
「あたしの、将来の夢!!」
「「しょ……将来の夢?」」
それから二人の声は、また同時に尋ねた。
一瞬呆気に取られたようにお互いの顔を見合わせ、少しばかりホッとしたような面持ちで息を吐く。
「うん! パイロットを目指そうと思って!」
「パイ……」
「……ロット!?」
「うん!!」
今度は二人の瞳が、驚きで大きく見開かれた!
「それって……飛行船の?」
「ううん、飛行機の!」
「「ええ~!!」」
再び二人の驚く声が同時に叫ぶ。
そう~飛行機のパイロット! いつもは時々自動操縦の飛行船に乗るくらいだけど、今回の騒動でグライダーやパラシュートやエアクラフト、ついには自力で空を飛んで、あたしは目覚めちゃったのだ!!
宙を駆ける爽快感。これからは飛行機の時代だもんね! どうせだったらパイロットになりたい。