シュクリ・エルムの涙◆
あたしは庭のラヴェンダーを摘みながら、遠く暮れゆく西の空を見上げた。
もうすぐ楽しい夏休み! 今回はヴェルではなくて、ココにルクとアッシュが来てくれる!!
その時きっとパパは知ることになるのだろう、あたしの夢はお姫サマじゃなくて、飛行機のパイロットなんだって!
けれどいつの日か、あたしもお姫サマになる日が来るよ……誰かにとってのお姫サマに。
その日までは……そうね、パパがあたしの王子サマ……かな? まぁ、そういうことにしてあげましょー! ねぇ~? あたしの大好きな優しいパパ!!
【FIN】
※全八十六話(図らずも前作『ラヴェンダー・ジュエルの瞳』の総話数と同じでした)最後までお付き合いくださいまして、誠にありがとうございました。
物語は十四歳、思春期真っ盛りの少女の一人称でありましたので(実際そんな世代を体現出来ていたかは、いささか疑問ですが(汗))読みづらいところもあったかと思います。
そしてまだまだ子供のリルヴィに、どちらを選ばせるかなんてことは出来ませんで……三角関係に終止符を打ってほしいと願う読者様がいらしたとしましたら、大変失礼を致しました(謝)。
ただ筆者の脳内では今後の物語も紡がれておりまして、既に決着がついていたりします。もちろん読者様なりに三人がどのような大人になっていくのか、想像して楽しんでいただけましたら有り難き幸せです。
五年前の(他サイト)連載時からお読みいただいていたとしましたら、完結まで大変お待たせしてしまいまして、本当に申し訳ありませんでした。リアルの方がよっぽど予測もしていなかった事態の最中ですが、拙作で少しでも未来が楽しみになれていたらと切に願います。
*この度は誠にありがとうございました*
朧 月夜 拝
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