シュクリ・エルムの涙◆
「ンフフー! ついにワタシもネ~待望の赤ちゃんを授かったのでした!」
「わっ! タラおばちゃんに赤ちゃんが!?」
「コラっ、誰がおばちゃんですって~!!」
あたしは驚いて身を放し、つい出てしまった呼び名に怒るお姉様に、バツの悪そうな笑顔で謝った。結婚して何年も経つのに、ずっと恵まれなかった赤ちゃん……タラお姉様のお腹にもとうとう宿ったんだ!
パパとママとあたしからの祝福を受けた幸せそうなお姉様の後ろには、アッシュのニコニコ顔に似たシアンお兄様の美形な微笑みがあった。
「タラお姉様、もう一度触っても……いい?」
あたしは恐る恐る手を伸ばした。
「もちろんどうぞ。なかなかの暴れん坊で困ってるの」
丸みのあるお腹にそっと触れる。途端ピクっと動く衝撃を感じて……
「あらん、男の子なのかしら? リルヴィちゃんを気に入ったのかもネ? アシュリーもルクアルノも、頑張らないとこの子に取られちゃうわヨー」
「え?」
少し離れて左右で見守っていた二人を順々に目に入れた。途端そっぽを向く二人……って??
「初めまして、お姉様とお兄様の可愛いベビちゃん」
あたしはお腹を撫でながら、再会と共に得た新しい出逢いに喜びを感じた。
その挨拶に応えるように、先程よりも大きくお腹が波打った──!!
*お読みくださり誠に有難うございます*
以下が以前のツパイとタラの姿となります。
■ツパイ(実年齢三十二歳・外見年齢十歳頃)
■タラ(二十七歳)
「わっ! タラおばちゃんに赤ちゃんが!?」
「コラっ、誰がおばちゃんですって~!!」
あたしは驚いて身を放し、つい出てしまった呼び名に怒るお姉様に、バツの悪そうな笑顔で謝った。結婚して何年も経つのに、ずっと恵まれなかった赤ちゃん……タラお姉様のお腹にもとうとう宿ったんだ!
パパとママとあたしからの祝福を受けた幸せそうなお姉様の後ろには、アッシュのニコニコ顔に似たシアンお兄様の美形な微笑みがあった。
「タラお姉様、もう一度触っても……いい?」
あたしは恐る恐る手を伸ばした。
「もちろんどうぞ。なかなかの暴れん坊で困ってるの」
丸みのあるお腹にそっと触れる。途端ピクっと動く衝撃を感じて……
「あらん、男の子なのかしら? リルヴィちゃんを気に入ったのかもネ? アシュリーもルクアルノも、頑張らないとこの子に取られちゃうわヨー」
「え?」
少し離れて左右で見守っていた二人を順々に目に入れた。途端そっぽを向く二人……って??
「初めまして、お姉様とお兄様の可愛いベビちゃん」
あたしはお腹を撫でながら、再会と共に得た新しい出逢いに喜びを感じた。
その挨拶に応えるように、先程よりも大きくお腹が波打った──!!
*お読みくださり誠に有難うございます*
以下が以前のツパイとタラの姿となります。
■ツパイ(実年齢三十二歳・外見年齢十歳頃)
■タラ(二十七歳)