シュクリ・エルムの涙◆
「姉さん、それじゃツパイおばさんも、ラウルおじさんと同じく、ウェスティの従姉だったってこと?」
アッシュの再びの問いに、あたしの面は瞬間彼を見上げていた。それってパパはツパおばちゃんの従弟の従弟ってこと??
「そういうコト。でもあんな事件の首謀者の母親でショ? だから今まで誰も、彼女の話を口に出さずに封印してきたのヨ……まぁ、ルクアルノ、あなたはさすがに知っているのでしょうけれど」
今度はみんなの視線がルクに集中する。ルクは身体を縮込めるように委縮して、それでもゆっくり頷いた。
「うん、知ってる……ツパおばさんとボクの父さんの叔母さんが、あのお妃だったって……だけど今まで誰も触れずにいてくれた……だからボクは……学校でもいじめられずに済んだんだ……。でも王宮で働くおばさんは、きっとずっと悩んでる……だから……だからおばさんは、首相にはならないんじゃないかって……」
「あ……」
昨夜見せたルクの辛そうな顔。それがツパおばちゃんの表情と繋がったのも、ちゃんとこうした理由があった。
みんなを不幸にするサリファ。彼女は一体何者なの──!?
アッシュの再びの問いに、あたしの面は瞬間彼を見上げていた。それってパパはツパおばちゃんの従弟の従弟ってこと??
「そういうコト。でもあんな事件の首謀者の母親でショ? だから今まで誰も、彼女の話を口に出さずに封印してきたのヨ……まぁ、ルクアルノ、あなたはさすがに知っているのでしょうけれど」
今度はみんなの視線がルクに集中する。ルクは身体を縮込めるように委縮して、それでもゆっくり頷いた。
「うん、知ってる……ツパおばさんとボクの父さんの叔母さんが、あのお妃だったって……だけど今まで誰も触れずにいてくれた……だからボクは……学校でもいじめられずに済んだんだ……。でも王宮で働くおばさんは、きっとずっと悩んでる……だから……だからおばさんは、首相にはならないんじゃないかって……」
「あ……」
昨夜見せたルクの辛そうな顔。それがツパおばちゃんの表情と繋がったのも、ちゃんとこうした理由があった。
みんなを不幸にするサリファ。彼女は一体何者なの──!?