シュクリ・エルムの涙◆
「ねぇ~ママ。ランチのメインって何だか知ってる?」
パパが淹れてくれたお茶をキッチンから運んできたママへ、あたしはこそっと尋ねてみた。
「あら? パパが言わなかった? 今日はホワイトアスパラガスだって」
いえ、それは知ってるけど~あたしが質問しているのはメインディッシュなんですが?
「前菜は茹でたホワイトアスパラガスでしょ、で、次がスープね! ホワイトアスパラガスの。そしてメインはホワイトアスパラガス・リゾット!!」
「……へ?」
にこやかに説明したママへ、あたしは思わずあんぐりと口を開けてしまった。
どうして全部ホワイトアスパラガス料理なの!?
「だって~あなた、この間クラブで遅れて帰ってきた時に、先に食べ終えちゃったら怒ってたじゃない。「死ぬほどホワイトアスパラガスを食べさせてくれなきゃ、ヴェルには行かないー!」って」
……そんなこと……言った気も、しないでもないですが??
「だからパパは内緒でお隣さんに頼んでいたみたいよ? それが今朝届いたんですってー」
そ、そうでしたか……こんなに愛されていて、心の底から嬉しいです、パパ。
パパが淹れてくれたお茶をキッチンから運んできたママへ、あたしはこそっと尋ねてみた。
「あら? パパが言わなかった? 今日はホワイトアスパラガスだって」
いえ、それは知ってるけど~あたしが質問しているのはメインディッシュなんですが?
「前菜は茹でたホワイトアスパラガスでしょ、で、次がスープね! ホワイトアスパラガスの。そしてメインはホワイトアスパラガス・リゾット!!」
「……へ?」
にこやかに説明したママへ、あたしは思わずあんぐりと口を開けてしまった。
どうして全部ホワイトアスパラガス料理なの!?
「だって~あなた、この間クラブで遅れて帰ってきた時に、先に食べ終えちゃったら怒ってたじゃない。「死ぬほどホワイトアスパラガスを食べさせてくれなきゃ、ヴェルには行かないー!」って」
……そんなこと……言った気も、しないでもないですが??
「だからパパは内緒でお隣さんに頼んでいたみたいよ? それが今朝届いたんですってー」
そ、そうでしたか……こんなに愛されていて、心の底から嬉しいです、パパ。