王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
カーラは、精進しますと気合を入れなおしていた。
(もう十分、すごいと思うけどね…)
それからいつも通り、お茶とお菓子をいただきながら読書をする。
ーーしばらくして、クフォードが現れた。
「おう。…また読書か。ほんとに好きなんだなぁ」
「そうですね…、小さいころから周りに話し相手もいなかったので。自然と本に没頭してました」
少し、その場の空気が重くなった。
「あぁ、別に気にしなくていいですよ。まったく話し相手がいなかったってわけでもないので」