王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
ルージュの肩を押しながら、クフォードたちがいる席へと導かれる。
「ルージュちゃんの分も用意しておいたから」
しかも、ご飯をルージュの分も用意済み。
(最初から逃がす気なかったな)
「悪いな、キースが強引で」
「ちゃんとルージュさんの意思も確認するように、と言っておいたんですが」
「はぁ。目立つので、できればこの方の暴走を最初から止めていただけると助かります」
「暴走とはひどいなぁ、一緒に食事したかっただけなのに」
いつかと同じように、唇を尖らせ拗ねた顔をする。