王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
3.
二日かけてたどり着いた王都は試験のために一度来たことはあるものの、改めて圧倒された。
試験の時は一人で来て、特に観光することもなく素通りしたので
今回はゆっくりと馬車から街を見ることができる。
王都は田舎の町では考えられないぐらいの人口密度。人で溢れている。
きれいな建物、ごみ一つ落ちていない道。
見回りの騎士や、魔術師たちも多く見かけ、安全も十分。
裕福な人しか行けないような高級なお店から、普通の雑貨屋や洋服屋など幅広く揃っている。
他国から来たのだろう人たちも、たくさん見かける。
その人たちの着ている服は独特な形や色をしていて、とても新鮮だった。