王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


「ちょっと待った。ごめんって」

「…無理強いはしない。でも、少し考えてほしい。これは君のためでもある」

クフォードが真剣な顔でルージュを見つめる。

「君はもう目立ちすぎている。その一因は俺たちにもあるが、君が優秀だからでもある」

「ルージュさんが貴族ではない、というだけで嫌がらせをされるのはおかしいです」

「優秀な者を蹴落とそうとしたりするのって、自分が無能ですって言ってるようなものなのにね」

「自分で這い上がれないから、上の者に媚を売ったり弱みを探したりねー。ほんとにダサいよねぇ」

みんな顔が悪い顔になっていっている。

口元は笑ってるんだけど、目が…。
< 143 / 421 >

この作品をシェア

pagetop