王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
「ちょっと待った。ごめんって」
「…無理強いはしない。でも、少し考えてほしい。これは君のためでもある」
クフォードが真剣な顔でルージュを見つめる。
「君はもう目立ちすぎている。その一因は俺たちにもあるが、君が優秀だからでもある」
「ルージュさんが貴族ではない、というだけで嫌がらせをされるのはおかしいです」
「優秀な者を蹴落とそうとしたりするのって、自分が無能ですって言ってるようなものなのにね」
「自分で這い上がれないから、上の者に媚を売ったり弱みを探したりねー。ほんとにダサいよねぇ」
みんな顔が悪い顔になっていっている。
口元は笑ってるんだけど、目が…。