王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
15.
ー次の日ー
「あ、あのっ」
授業が終わり、一人、窓の外を眺めていたら声をかけられた。
ルージュに声をかけてくるのは、レイチェルに睨まれるも同然。
(それなのに声をかけてきたってことは、嫌がらせをするためかな)
「なんでしょう」
「その、い、今まで、ご、ごめんなさいっ」
「えっ…」
授業後、人が少なくなったとはいえ完全にいなくなったわけではない。
それにもかかわらず、ルージュに頭を下げ謝罪している。