王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
『言うことが聞けないなら、あんたの家を社交界から追い出してやるから』
『そ、そんな…』
叩かれた頬を抑えながらボロボロと涙をこぼす。
『あ、あのレイチェル様。例えば、裏の森にいる魔物に襲わせるのはどうでしょう』
『あらっ、いいじゃないっ。さすがリィラね』
リィラの提案にレイチェルの機嫌は、一気に良くなった。
『あんたたち、どうにかして魔物にあいつを襲わせるのよ。そうね、なるべく強い魔物がいいわ』
『そうですわね。学園の中に連れてくるのは難しいでしょうから、森に誘導して連れて行くのがいいですわ』
『奥の方に強い魔物がいるようですから、看板を細工して奥に行かせましょう』