王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
帰ろう。
「な、なんで…」
「森に連れて行ったんじゃないの…っ!?」
「ちゃ、ちゃんと看板も細工したって!」
「じゃあ、なんであの子がここにいるのよ!?」
ルージュが帰ったのは、二時間目の授業が終わったところだった。
森の奥の方に行ったにも関わらず、帰ってくるなんて思ってもみなかったクラスメイトたちは
驚きすぎて、思ってることが駄々洩れである。
小声で話すことすら忘れている。