王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
難しい魔法ほど再現してみたくなるのが、ルージュの隠れた癖だった
これまで田舎の町にいたので、なかなかこれほど高度な魔法に触れられなかったのだ。
ここにきて、魔法への好奇心が爆発することは誰にも予想できなかっただろう。
そうして、ルージュが結界の再現方法を探してあれこれ考えていると
学園の扉が開かれて中から男性が出てきた。
男性は数秒、ルージュを見て驚きに少し目を見張った
今まで、結界に気づき興味深そうに目を輝かせていたのは彼の教師人生の中ではルージュが初めてだったから。
「…あの、特待生のルージュさんですか?」