王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


「…ルージュさん、一時間目の授業どこにいたのですか」

教室に入ってきたズィウン先生が、真っ先にルージュに問いかける。

「すみません。今日の授業は森で行われるものだと勘違いして、森に行ってました」

クラスメイトたちは、てっきり自分たちに嵌められたと言うものだと思っていたのに

ルージュが言わなかったことに驚きを隠せないでいた。

そんなクラスの様子にズィウン先生は、何かに気づいている様子だったが何も言わなかった。

「そうですか…、これからは気を付けるように。その魔石は好きにしなさい」

「はい」

「それでは、授業を始めます」
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