王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


そうは言っても、断りにくい空気が流れてるのは紛れもない事実。

「まぁ、そう深く考えることもないよ」

「でも、私は…、一年ですし…」

「学年は関係ない。君の優秀さは成績にも表れている。誰も文句なんて言えないだろう」

どんどん退路が絶たれていく。

「…すみません。やっぱりお断りします」

これ以上ここにいると丸め込まれそうなので、部屋を出ようと立ち上がる。

「ちょっと待って」
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