王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


「まぁ、少しだけなら…」

「ほんとっ!?ありがとうっ」

キースは満面の笑みで立ち上がる。

「じゃあ、早速行こうかっ」

エントランスホールを出ると、ダランシェ公爵家の紋章が入った馬車が止まっていた。

「大きいですね…」

「まぁね。公爵家は周りに侮られないように、常に人の一歩前を歩かなきゃいけないから」

「…そういうものですか」
< 220 / 421 >

この作品をシェア

pagetop