王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
(軽くしたい、か…)
そうなったら、いいけどね。
これは、解決することのないものだから。
「…これは、私が背負うべきものです。軽くなんてなりません」
「でも…っ」
「自分で決めたんです。一生背負っていくと。一人で生きていくことを」
誰にも打ち明けず、誰にも頼ることはない。
キースはルージュの言葉に視線を下げ、膝の上で手を握りしめている。