王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
俯いていて顔は見えない。
「僕じゃ、ダメなの…?頼りにならない?」
「そうではありません。これは私の問題なので、あなたには関係のないことです」
キースは悔しそうに唇を噛んでいる。
「…でも、いつか。いつか、話したくなったら言ってね。いつでも聞くから」
次に顔を上げたキースは、柔和な笑みを浮かべていた。
しかしその笑みは、少し影が差しているように見える。
「今日は、楽しもうね」