王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


キースは足を組んで、二人を睨み返している。

「…確かに。ちょっと告白しただけで満足しちゃってたかもですね」

「は?告白!?ルシアンこそ抜け駆けしてるじゃん!」

キースは勢いよく立ち上がって、ルシアンに抗議する。

レーウィスは一人、自分だけ本当に何もしていないことに気づいて愕然としていた。

「よしっ、ルージュちゃんっ。僕ともデートしよっ」

ルシアンはルージュの前でしゃがんで、子犬のようなウルウルした瞳で見つめる。

「えっ…と」
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