王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
クフォードは椅子の背に寄りかかると、深くため息を吐く。
「君じゃないのか?」
「違いますよ。そもそも、見つけてどうするんですか」
「父上…、いや、国王陛下が今回、多大なる貢献をしてくれたとして褒美を授けると言っていてな」
「…褒美が欲しかったら最初から名乗っているでしょうから、そっとして置いたらどうですか」
「…そうかもしれないな」
陛下にはそう伝えておこうと、クフォードは引き下がってくれた。